2016年03月30日

世界で最も美しいスタバ??〜平成28年会派北陸視察3日目

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富山県庁を訪問し、「障害のある人の人権を尊重し県民皆が共にいきいきと輝く富山県づくり条例について」、「議会改革について」及び「県立都市公園における官民連携について」調査しました。

1.障害のある人の人権を尊重し県民皆が共にいきいきと輝く富山県づくり条例について

同条例は、富山障害フォーラム(県内の障害者関係6団体の集まり)より、自民党会派に要望書が出され、それを受けた富山県議会によって議員提案という形で策定されました。

・法律よりも厳しい内容

同条例を、障害者差別解消法との比較で考察すると、差別をしてはならない者の条件が法律では「行政機関等・事業者」と限定的であるのに対し、同条例では「何人も」という形で範囲が広い点が重要です。また、「合理的配慮の提供」については法律が事業者に努力義務を課しているのに対し、同条例は義務としています。

・教育を付記

他県の条例との比較では、同条例に「障害及び障害のある人に関する教育の推進」を明記している点が大きな特徴です。この点は非常に重要です。障害に対する理解なくして、条例の目的を達成することは困難であるからです。

・条例のある県はやる気がある

平成28年4月より障害者差別解消法が施行されることに伴い、内容が重複する条例は不要ではないかとの意見や考えがあります。しかし、先月調査した熊本県や今回の富山県の事例からは、むしろ法律ができたからこそこのような条例の必要性を強く感じました。

両条例ともに、法律はあくまでもベースとしながらも独自の特色を条例によって規定しているからです。

説明された担当職員の方に「法律が施行されるが、それでも条例を策定・施行する意義は何か」と問うと、「『障害者団体の方々から、条例のある自治体は障害者施策に対する取り組みへの意識が高い』とのご意見があった」旨のお答えがありました。

また続けて、「このような障害者にかかる条例は当局提案では作りにくく、議員提案で広く県民意見を取り入れながらできたことにも意義がある」旨のお答えもありました。

実際、同条例の制定は平成26年度であり、施行は本年4月からですが、既に障害の理解を進めるポータルサイトの作成や新聞全面広告による周知など具体的な県民理解を進める取り組みを始めています。ウェブサイトは拝見しましたが、非常に見やすく素晴らしいものでした。費用もHP作成に180万円ほどの初期投資がかかったものの運営費は年10万円程度です。

富山県の同条例の取り組みについては、担当者からわかりやすい他県との比較も含めた素晴らしい資料も頂きました。そして、何よりも私が良かったと思ったのは、担当職員の方が同条例を「共生社会を作るための手段」という点をしっかり認識された上で説明にあたられていたことです。

今後も他県の動向も含めて条例について追っていきたいと思います。

2.議会改革

続いて、議会改革の取り組みについて調査しました。

概括的な取り組みについては目新しいものはありませんでしたが、一般質問・予算特別委員会については年間45回づつあり、全ての議員が登壇の機会がある点は参考になりました。

また、民意見を受けて条例を提案する取り組みが何件かあり、特に前述の障害にかかる条例については広聴活動もしっかりなされており参考になる取り組みでした。

3.世界で最も美しいスタバ

富岩運河環水公園における官民連携について調査しました。県立都市公園内に民間の施設を設置することは、都市公園法との関係で困難とされていましたが、そこにスーバックスコーヒーなど民間施設を活用している取り組みとして注目をされてきました。

詳細の報告は会派の視察報告書の担当者に譲りますが、県有財産を有効活用していくことは、財政が厳しい点や県民ニーズという点からも、工夫次第では様々な便益を生むことができます。

調査後、現地も調査しましたが、確かに素敵なスターバックスでした。ただ、このような取り組みが議会・行政関係者に驚きをもって迎えられるくらい行政資産の活用が遅れていることの表れです。同様の取り組みが民間事業者によって行われたら驚く人はいないでしょう。

県立都市公園にスタバができたという話題性も含めて、行政財産活用の一つのきっかけになった事例としては参考になりました。

以上、3つのテーマについて触れましたが、ご対応してくださった職員の皆さんに感謝申し上げます!

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 13:37 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月29日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅23件目〜今必要なことは介護・福祉の規制緩和?富山型デイ・NPO@人しおんの家

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富山県富山市にあるNPO法人しおんの家が運営する富山型デイを視察しました。山田和子理事長から説明を伺い、施設内を見学しました。

富山型デイとは、「年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを受けられる場所」で、平成5年に富山県内の看護師らが中心となって始めた取り組みです。福祉行政の縦割りを超越した取り組みとして全国的に注目されて、共生型施設として広がりを見せています。

共生型施設には様々な組み合わせがあり、しおんの家では高齢者・障害者・児のデイサービス、ショートステイサービス、ホームヘルプサービス、高齢者のグループホームなど、高齢者福祉・障害者福祉・保育等にかかる9つの事業を4つの施設でサービスを提供しています。

今回の視察を通じて、共生型施設の良い点とその背景にある解決しなければならない問題について考察します。

1.やりがいだけでは食べていけない

理事長のお話の中で、私が印象に残っているのは、「やりがいだけでは食べていけない」「介護職の低い賃金の中で今の福祉は成り立っている」という旨の発言です。

福祉に関わる人に散見される、思いややりがいさえあれば他のことは二の次(端的に言えば悪い待遇も仕方なし)という「『やりがい』万能主義または至上主義」に立たずに、しっかりと現在の介護・福祉にかかる問題点を直視している点に安心しました。

共生型施設は、高齢者から子供まで障害の有無にかかわらず対応することが必要なので、職員に求められる対応力や能力はより幅広いものが求められます。また、このような施設に就労する方々はやる気にあふれている傾向が強いと私は感じています。一方で、制度的な課題から賃金が低く抑えられている現状も今回の調査で明らかになりました。ここら辺のミスマッチに問題意識を持ち、解決を図っていこうとすることは、実は制度設計以前の問題として重要だと私は考えます。

特に富山型デイは近年では非常に注目され、国やメディアでも様々に取り上げられて行けば行くほど、この根本的な問題とのギャップに感じるものがあります。

2.NPOならではの枠外サービス

富山型デイサービスのキーワードは、「共生」「地域」「小規模」「多機能」であり、その求められる役割は多岐に渡ります。一方で、富山型デイも国の制度の枠内に位置付けらるようになり、結果的に「枠外サービス」と位置付けられるものが出てきました。

例えば、利用者様のお墓前りのお手伝いをしたり、家の中の雑用的なお手伝いをすることはニーズがありますが、制度の枠内では対応できません。

しかし、理事長は「このような枠外のサービスに対応することこそが、NPO法人にした一つの思い」との考えの下、枠外サービスの提供を行っています。但し、収益性について課題があるともおっしゃっていました。

3.規制緩和の必要性

福祉職の待遇や枠外サービスの問題について考えるとき、まず最初に考えられるのが「お金をつけること」です。確かに、公がお金を出せば、待遇の問題や枠外サービスの経済的な問題は解決します。しかし、予算は有限です。単純な金銭出動を議会で提案しても問題は解決しません。

次に考えられるのが、「規制緩和」です。理事長も説明の中で「人員配置基準を緩和してほしい」等の規制緩和の必要性を訴えていました。私も介護事業所の運営に関わるようになって感じたのは、経営を阻害する規制の多さや事務手続きの煩雑さです。

今回も人員配置基準などの現場の問題意識をいくつか頂きましたが、これらの点は議会でも取り上げていきたいと思います。

最後に、「共生」を目指す富山型デイの取り組みは非常に大切な方向性だと思います。高齢者・子供・障害者といった括りは行政による便宜的なものであり、人としての生活実態に沿ったものではありません。 「人」に注目し、行政の縦割りに挑戦してきた富山型デイの20年以上の取り組みは様々な可能性を私たちに提示し続けてくれています。

そして、現場の創意工夫が生かされ、関わる人がみな幸せに施設を運営していけるような環境を整えていくことが大切であると改めて感じました。

ご対応頂いた山田理事長始め職員のみなさん、ありがとうございました!

千里の道も一歩から

大 和市内訪問施設・活動:10件
神奈川県内訪問施設・活動:8件
神奈川県外訪問施設・活動:5件

●NPO法人しおんの家の紹介HP

http://www.toyamagata.com/sionnoie/

●「とやまの地域共生」(富山県による富山型デイのリーフレット)

http://www.toyama-kyosei.jp/wp-content/uploads/2014/03/toyama_mi_01_32.pdf
posted by 菅原直敏 at 17:36 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

公務員の悪いところ、計画を作って満足するところ〜平成28年会派北陸視察2日目〜羽咋市

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石川県羽咋市を訪れました。調査内容は「農業地域の活性化及び振興策について」でした。特に神子原地区の取り組みについて、担当職員の方々からお伺いしました。

神子原地区の課題として、@集落人口の半減、A高齢化、B農業後継者不足、C急斜面による耕作不利、D減収率の上昇、E離村率の上昇及びF豪雪などの課題を抱えており、この点について行政だけでなく住民などが真剣に取り組み成果を出した過程の説明を受けました。

成果としては、神子原米の1俵の値段は13,000から42,000円になり、その米で作られたお酒「客人」は720mlで3万円強と日本一高いお酒と呼ばれるまでになりました。
なお、羽咋市はあまり聞かない街ですが、「UFOの街」「ローマ教皇に献上された神子原米」などで話題の市です。

今回の説明の中には行政や公務員のあり方、プロジェクトの進め方等についていくつか示唆のある内容でした。3つのマインド(気持ちの持ちかた)で整理してみました。

1.マインド1〜「公務員の悪いところは計画を作って満足をするところ」

これは私もいつも感じていたところですが、当事者である公務員の方からその発言が出るところに意義を感じました。実践が重要との位置付けでしたが、その通りだと思います。
このコンセプトから始まっていることがそれなりの成果につながったのだと思います。

2.マインド2〜戦略性

「神子原米をブランド化する」という結果を出すことを目的としたため(世の中のプロジェクトでは当たり前のことですが)、戦略を明確にしました。

3つの基本戦略として、メディア戦略、ブランド化戦略、交流戦略を立て、具体的な行動を起こしていきました。

対策@空き農家、農地情報バンク…空き家を月2万円で貸し出し→13家族が入居
対策A烏帽子親農家制度…大学生を農家に受け入れ→法政大学の学生を中心に多くん学生を受け入れたが、中心となった教授の退官に伴い現在は中止
対策Bストーリー性…どうすれば消費者が納得し、農家所得が向上するストーリーを描けるかを検討…ローマ法王に米を献上したり、外国人記者クラブにお酒を宣伝することで話題作り
対策C周知と規制緩和推進…国や県の様々な制度を活用、お神酒特区→農家のやる気アップ
対策D交流の推進…烏帽子子づくり、農家カフェ、棚田オーナー制度→交流人口の増加による活性化、高齢化率の低下
対策Eブランド化戦略…神子原米の弱点を正確に把握し、対策を立てる…所得の増加、生産意欲の向上

3.マインド3〜発想の転換

神子原米のブランド化の過程で、様々な発想の転換を行政が農家に促した点は大変興味深かったです。

行政が最初に神子原地区の米のブランド化を農家に提案した時に手をあげたのは100軒強の内3軒だったそうです。その大きな理由の一つが「今は農協が買い取ってくれているが、ブランド化して売れ残ったら市が買い取ってくるのか」ということだったそうです。米のブランド化を発想した目的が農家の所得の向上であり、値段の主導権を農家が握ることがだったため、この点を説得することはなかなか大変だったようです。

あえて農協依存からの脱却を行動に移したことも大きな成果につながったと思います。

今では、神子原地区の成果を全市に波及させるために自然栽培普及を羽咋市は推進しており、肥料を売る側の農協が協力するという不思議な協力関係も始まったそうです。

他にも色々と興味深い点はあったのですが、冷静に考えると、目標やターゲットを明確にし、的確な戦略を立て、成果を目指すということは民間企業であれば当たり前のこと、というよりも存在の前提条件です。

ただ、行政においてはこれが当たり前でなく、その意味でこの当たり前のことを実行に移しているという点で羽咋市の取り組みは注目に値します。

そして、この実行の背景にあったのが、意志のある職員がいたということです。やはり人が大切です。
最後になりましたが、対応してくださった職員の皆様ありがとうございました!

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 14:34 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

景観を守ること〜平成28年会派北陸視察初日〜金沢市

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金沢市の景観にかかる取り組みを視察しました。市議会議員時代の10年以上前にも金沢市議会に同じテーマで来たことがあるのですが、その時よりも取り組みが進化していました。

金沢市屋外広告物条例だけでなく、沿道景観形成条例や金沢市における夜間景観の形成に関する条例等の新しい条例も増えていました。

また、昨年には北陸新幹線が開通し、観光客も増加しているとのことでした。

現地調査として、東茶屋街も視察しましたが、外国人観光客も多く訪れていました。

本県の観光行政のあり方について参考になる部分が多くありました。

対応してくださった職員の皆さん、ありがとうございました!

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 17:33 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

質問の機会をより担保するには?平成28年会派北陸視察初日〜石川県議会

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会派で石川県議会の議会改革の取り組みを調査しました。個人的には6年ぶりの訪問になります。

以下、神奈川県議会に生かせるであろう点について報告します。

1.質問人数について

石川県議会では、予算委員会を常設化し、全ての議員が最低1年に1回(持ち時間は30分)質問できる仕組みになっています。また、一般質問についても希望する議員が1年に1回以上質問できる運用をしています。

本県議会では予算委員会は全員が予算委員会に所属するわけではありませんし、一般質問も1人会派ですと4年間に1回の質問の機会しか回ってきません。

この点については、石川県議会の取り組みも参考にしながら、開会時間を早めたり、時間の割り振り方を工夫するなりして、質問者の枠を広げる取り組みが必要であると考えます。

2.傍聴のあり方

同県議会では、委員会を傍聴者が傍聴する際の「許可制」を廃止しました。根拠としては石川県議会基本条例第17条「委員会は、原則として公開する。」をあげていました。

神奈川県議会では依然として委員会傍聴の許可制をとっていますが、議会は県民のために存在するわけですから、許可制を廃止すべきだと思います。なお、神奈川県議会基本条例第11条(1)では「会議等を原則として公開すること」とうたっています。石川県議会も議会基本条例制定の際に、神奈川県議会の条例も参考にしたとのことでした。

3.その他の興味深い取り組み

その他の興味深い取り組みとしては、「ふれあい親子県議会教室」があります。親子で県議会を見学し、直接議員と意見公開をできる機会です。平成27年度は180組の応募があり、35組90人が参加するほど好評だそうです。

また、本会議場の公開にあたり、大きなパネルで各席の役割を表示している取り組みは、東京都議会でも行われていますが、一番低予算でできる議会に触れてもらえる取り組みであると思います。

以上、石川県議会において神奈川県議会に生かせる点は、提案していきたいと思います。

対応してくださった、県議会事務局長他職員の皆さん、ありがとうございました。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 17:31 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

介護・福祉の施設・活動を巡る旅22件目〜明治時代の社会起業・小野太三郎〜社会福祉法人陽風園

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石川県金沢市にある社会福祉法人「陽風園」を訪れました。前身は明治6年に実業家の小野太三郎翁が開園した「小野慈善院」と言えば、福祉を学んだ者であれば皆が知っているでしょう。日本で最も古い社会福祉施設の一つです。

1.小野太三郎翁と陽風園

小野太三郎翁は、古物商を営む実業家でしたが、自身も眼病のため障害を持っており、明治6年の私財を投じて家屋を購入し、盲人や生活困窮者の救貧事業を始めました。

その後、翁の思いは後進に引き継がれて現在に至ります。昭和天皇や今上天皇が行幸されたこともあるそうです。

翁の研究のために、研究者がやってくることもあるとのことでした。

2.福祉の総合デパート

陽風園は、救護施設から、老人ホーム、保育園、障害者支援施設など11の施設や事業を抱える石川県内でも最も大きい社会福祉法人の一つです。その意味では福祉の総合デパートと言っても過言ではありません。

現在は施設全体を大規模リニューアル中で、間も無く竣工する施設内も拝見しました。

同法人の施設運営は非常にオーソドックスなものとのことでしたが、「箱を作って魂がなければ意味がない」との考えから、人材育成・教育には力を入れていると総務課長がおっしゃっていました。

大規模法人で働く大きなメリットの一つは、特定の分野や部署を超えてキャリアを積んでいけることです。

小規模な事業所も、事業所間で連携をとることで、擬似的にこのようなキャリア形成を詰める仕組みができないかは課題です。

3.社会起業家と社会福祉法人

近年、日本では社会起業家(ソーシャルアントレプレナー)が注目されていますが、まさに小野太三郎翁こそ明治期の社会起業家と言えると思います。「対象者を制限せず、明治23年ころには、施設救済,金銭援助合わせて400人余となる。39年に事業を財団法人化するまでには延べ1万人余を独力で救済した。生涯を慈善事業に捧げ、その生活は質素を極めたという。(越孝之)」というほどです。

社会福祉を少し勉強すると、近代化の過程で日本の福祉を担ってきたのは、数多くの篤志家という名の社会起業家であることに驚かされます。

歴史のある社会福祉法人は、このような篤志家の系譜によっていることも少なくなく、むしろ社会福祉法人という制度がこのような篤志家を制度化したものと言えるかもしれません。

従って、最近は社会福祉法人に対する批判が増えていますが、批判する際もこのような社会福祉法人や日本の社会福祉の成り立ちをしっかりと理解した上で、批判をしていくべきであると私は常々思っています。

もちろん、戦後に設立された社会福祉法人の中には、このような先人たちの高邁な理念を忘れ、私益を追求する問題のある法人がないわけではありません。また、社会福祉法人という制度自体にも抜本的な見直しが必要な部分もあると私は考えています。ただ、社会福祉法人を十把一絡げにした議論は物事の本質を見誤り、日本の福祉の大幅な後退を招くと私は考えています。

日本の福祉の重みに触れることができた素晴らしい見学になりました。

対応してくださった絹川総務課長、ありがとうございました!

千里の道も一歩から

大 和市内訪問施設・活動:10件
神奈川県内訪問施設・活動:8件
神奈川県外訪問施設・活動:4件
posted by 菅原直敏 at 12:30 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月27日

2016 大和シルフィードキックオフパーティー!

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今年は昇格がかかっているようです。

頑張れ!

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 20:29 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月24日

3兆円の予算案を議決する重み

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本会議最終日が終了しました。

2月15日から始まった平成28年神奈川県議会第1回定例会が本日終了しました。

一般会計、特別会計及び企業会計の総額3兆円を超える予算案を審議するというのは大変な重責です。ちょっとした小さな国の国家予算と変わりません。

また、今議会では非常に多くの議案も審議、採決しました。

県民の生活を預かる重責を改めて感じます。

ところで、今議会は役割も多く、やりがいもありましたが、終わってみるとあっという間でした。

本日は、会派を代表して本会議場で討論にも立ちましたので、その概要についても以下掲載しておきます。

千里の道も一歩から

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私は「維新の党・無所属神奈川県議会議員団」を代表いたしまして、本定例会に提案された諸議案に対し、所管常任委員会の審査結果等も踏まえ、賛成の立場で討論を行います。

まず、「本県財政」についてです。

本県の平成28年度当初予算編成は約650億円という厳しい財源不足からスタートしました。あらゆる手段を講じて、ようやく収支を均衡させたところでありますが、知事が提案説明で述べた「実質的には当該年度中の歳入で歳出を賄えていない、綱渡りの財政運営」が続いております。
また、平成28年度から32年度まで5年間の「中期財政見通し」が今定例会の途中に示されましたが、これによれば今後5年間の財源不足額は約3,750億円となっているだけでなく、これまで苦肉の策として行ってきた「不用県有財産の売却」についても行政改革大綱の内容を見れば、見通しが厳しくなっております。
このような厳しい本県の財政状況を考慮して、私たちは先日職員の給与等にかかる諸議案について反対しましたが、知事及び職員の皆様におかれましては、民間活力の導入推進や人事評価制度の適切な運用等、行財政運営の効率化について全庁で取り組み、財政健全化の取り組みを進めて頂くよう求めます。
また、本県のあり方や指定都市との二重行政の解消を目指して設置される「指定都市都道府県調整会議」については、本県の側からその実現に向け積極的な働きかけを行ってい頂くよう求めます。

 それでは各論に入りますが、厳しい本県財政も考慮し、県民ニーズを的確にくみ取ることで、事業のより一層の「選択と集中」を行い、効率的かつ効果的な施策実施を求めます。

まずは、「県立高校入学者選抜試験における採点ミス」についてです。

県立高校の入学者選抜試験において、昨年は71校188人、今年は大幅増の87校330人で採点ミスがあったことが明らかになりました。
 県教育委員会は昨年の該当者2名については合格した高校への「転入」を、今年の該当者には受験した高校への「入学」を、本人の希望に沿って認める方針とのことですが、言うまでもなく、入学試験の結果は、受験生の人生を大きく左右します。
 県教育委員会が設置する第三者委員会である「県立高校入学者選抜調査改善委員会」に厳格な再発防止策を策定させ、その運用を徹底することによって、受験生・保護者の方々の信頼回復に努めるよう強く求めます。

次に、「水素ステーションについて」です。

本県では、水素社会の実現に向けて、平成27年3月にロードマップを作成しました。今回の知事提案説明の中でも、「新たに、水素ステーションの整備費に対する補助も開始する」と述べられています。
今後、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催を控え、水素ステーションのような先進的な設備や技術が、次々と出てくると思われます。よって、国に先んじて安全対策を講じたり、県民の水素に対する理解を促したりすることで、水素社会の実現に向けてご尽力して頂くよう求めます。

次に、「違法薬物対策」についてです。

 覚醒剤取締法違反で元プロ野球選手が逮捕された事件は、多くの国民にショックを与えるとともに、覚醒剤による犯罪が改めて注目されることとなりました。
 このような中、昨年の本県における覚醒剤の押収量は、前年比9046.1グラムと増加したことは評価できますが、一方でそれだけ多くの覚醒剤が世の中に蔓延していたという見方もできます。
 全薬物事犯の検挙人員に占める覚醒剤取締法違反の割合は約7割と高く、県民の安全・安心の確保のためには、覚醒剤を含めた違法薬物対策をより一層強化する必要があると考えます。
 今後とも、各種関係機関との連携を密にし、覚醒剤をはじめとした違法薬物の蔓延阻止に向けた取締り等、諸対策を引き続き強力に推進し、薬物作用による二次的な犯罪の防止など、県民が安全で安心して暮らせる地域社会の実現に向けてご尽力して頂くよう求めます。

次に、「地籍調査における土地境界の確認について」です。

 建設常任委員会における我が会派の質疑の中で、法務局に備えらえている公図が、実際には正確性に濃淡があることが分かりました。
2002年以降は、世界測地系に基づいた座標値による正確な地図が作成されています。しかし、それ以前の公図では現地の土地の形状とが合致しない場合があり、実際の境界確認では、県民同士の間で様々なトラブルが生じています。
現在、全国的に地籍調査が進められているところですが、本県の進捗率は約13%と、他自治体と比較し、依然として低い状況です。
世界測地系に基づいた座標値による正確な地図の整備は、平常時においては不動産の権利関係の明確化に繋がり、さらに災害の復旧・復興時においては、その迅速性・正確性に役立つものでありますので、その整備促進にご尽力して頂くよう求めます。
また、その過程においては、一般の県民や市町村との協力が必要となることもあると考えますので、スムーズな連携を図れる環境を整備していただくよう併せて求めます。

次に、企業庁関係、「県営水道」についてです。

 県営水道につきましては、今後の見通しでは節水技術の向上や人口の減少などにより、水道料金の減収は明らかなものとなっているだけでなく、漏水対応や古くなった施設の整備など、様々な課題を抱えております。
県企業庁としましては、これらに関する効果的かつ効率的な諸対策を推進し、将来に過大な負担を残さない運営に努めて頂くと同時に、企業庁が保有する不動産財産の売却によらない方法での有効活用も検討するよう求めます。

 次に、かながわ酪農活性化対策事業として位置づけられた「県産牛乳のPR・ブランド化の推進について」です。

 酪農家、乳業メーカー、行政で組織する「かながわ畜産ブランド推進協議会」が事業展開する本事業について、学校給食を通じた本県の酪農と乳業への理解、や高付加価値化などの酪農家の自主的な取組みを促し、将来の酪農経営安定化に向け、可能性を高めて行くという趣旨には賛同いたします。
 知事は「優良な乳牛の増産による牛乳生産力の向上や県産牛乳のブランド化などに取り組む」と提案説明で述べていますが、1軒の酪農家に対する乳牛の飼養頭数拡大や優良な乳牛の生産には、依然として様々な課題もあります。また、この15年間で酪農家は半減しているという厳しい現実も直視しなければなりません。
 また、本事業が一部の酪農家だけではなく、県内の全酪農家に利益をもたらす形での事業展開となり、酪農活性化対策につながることを県民に示すよう求めます。

次に「障害者差別の解消」についてです。

誰もがそれぞれの立場で幸せと生きがいを感じられる共生社会の実現に向けて最も重要なことは人の意識を変えることであると考えます。障害者差別解消法が4月より施行されることに伴い、様々な障害福祉に関する施策が展開されると思いますが、県庁の身近な対応やインフラにも目を向けてください。特に県の顔である本庁舎の正面玄関については、障害の有無に関係なく、誰でもが入庁できる職員対応、表示、設備等の整備を進めるよう求めます。
 
次に、「保育士試験の複数回実施」についてです。

 前期より昨年の代表質問及び予算委員会にかけて、私たちの会派が提案し続けてきた「通常の保育士試験の複数回実施」について、知事は本会議で「通常の試験で年2回実施する」旨の答弁をされました。「国の岩盤規制を崩す」という知事の強い決意が国を動かした事例として高く評価します。今後は、保育士の待遇改善に対して県としてできるあらゆる手段を講じていくことも併せて求めます。

 次に、「介護職員の待遇改善」についてです。

本年は「介護フェアinかながわ」において介護職の人材確保の取り組みを進める契機とされるようですが、併せて現在介護現場が抱える様々な諸課題に対して県として毅然と対峙していくメッセージを発信し、具体の地に足の着いた政策を進める契機にもして頂きたいと強く求めます。

 最後に、この一年間、私は介護・保育も含めた福祉分野を中心に取り上げてきました。仕事柄福祉関係の方々とお会いする機会が非常に多いのですが、「神奈川県は福祉先進県だった」というご意見をよく頂きます。「未病」「マグカル」等知事が熱心に進める施策について予算配分を大きくすることにも一定の理解をしますが、改めて「福祉」を「共生社会の実現」という視点から捉えなおして、「福祉先進県」と再び呼ばれるような先進的かつ基本的な取り組みも併せて今まで以上に力をいれていくべきであるというご意見を付した上で、討論を終了いたします。
posted by 菅原直敏 at 18:47 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月22日

反対するのも議員の役目

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今日の本会議は、私的には非常に良い議会であったのではないかと思っています。それはいつも議案に反対が原則の共産党以外の会派も議案によって賛否が別れたためです。全ての議案に皆が同じように賛成では、会派が複数あり、議員が105人もいる意味はありません。反対するには労力や説明が賛成する時以上に必要ですが、私の所属する会派は、今日以下の5つの議案に反対しました。
@ 知事を含む特別職の給与等を引き上げる条例案
A 議員の報酬を引き上げる条例案
B〜D 職員や教員などの給与を引き上げる条例案
会派としての反対理由については、反対討論で飯田議員が述べてくれたので、後日それを参照して頂きたいと思うのですが、私が個人的に反対した理由を以下に付記します。
@については、2月15日の知事提案説明において「実質的には当該年度中の歳入で歳出を賄えていない綱渡りの財政運営が続いています。」と知事が述べています。トップが財政をマネジメントできていないと認めているわけですから、引き上げは厳しいでしょう。
Aについては、議員も知事同様県の経営に関する責任もあるでしょうし、議員報酬が職員給与の引き上げに連動しなければならない理由もありません。
Bについては、職員の皆さんの頑張りを考慮すると非常に悩ましいところです。この条例だけは私たちの会派のみが反対しました。ただ、やはり財政が厳しい本県において、来年度以降の財政運営や県民生活の現状を考慮すると引き上げは厳しいという判断に至りました。苦渋の決断です。
以上が、私が5つの条例案に反対した主な理由ですが、実はもっと感覚的な理由もあります。知事、議員、職員は今回の引き上げがなかったとしても、おそらく明日の生活に困る人はいないはずです。しかし、私が働く介護・保育といった福祉の現場では手取りが生活保護の上限額と変わらないくらいで懸命に働いている人たちもたくさんいます。そういう人たちの中には明日の生活に困ってしまうような人も少なくありません。
同じ公的な役割を担っているにも関わらず、こういったところの待遇改善は先送りし続け、知事・議員及び職員が自分たちの給与や報酬を引き上げていくことはやはり違うと思うのです。
千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 20:47 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月19日

産業労働常任委員会最終日



いくつかポイントを絞って意見を申し上げたので、そのメモ書きを一部抜粋します。正確な詳細は後日公開される議事録をご覧ください。

1. ロボットについて

生活支援ロボットの普及を目指していく目的は賛成する。今後は、短期的にはロボット体験キャラバンやモニター制度等ロボット関連の事業を有機的に組み合わせたり、現場の介護に関わる人たちの建設的な意見をロボット開発企業にフィードバックすることでユーザーとメーカーの双方にプラスになる取り組みをめざすべき。中長期的には民間の取り組みである。

2. 神奈川県観光振興計画(改定案)について

素案から改定案への変更の過程で、大和市を含め県央地域の記載を増やして頂いたことに感謝。その他、今まで委員会で取り上げてきたユニバーサルツーリズムなどの取り組みにも力を入れていってください。

3. ふるさと納税について

ふるさと納税については、制度自体の適正化を国に求めていくと同時に、現行制度自体は必要悪と捉え、返礼品などの扱いについても寄付を促進する柔軟な取り組みを求める。

4. 第10次神奈川県職業能力開発計画(案)について

修了者の就職率の向上は目標の達成を目指すと同時に、特に民間教育訓練機関等への委託訓練については委託先の選定などをしっかり行い目標以上の達成を求める。特に介護職の在職者訓練については、その方向性は良いと思うので、より当事者のニーズを組んだ講座の開設などを求める。さらに、保健福祉部局とのさらなる連携も求める。

千里の道も一歩から
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2016年03月16日

福祉先進県を再び!

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予算委員会最終日、3回目の登壇となりました。テーマは共生社会の実現についてでした。

質疑内容を端的にまとめると「神奈川県を再び福祉先進県にしよう」ということです。

今回は2月上旬に調査した熊本県の「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」の取り組みも紹介させて頂きながら、質疑を行いました。

具体的には、障害への県民理解を促進するわかりやすいリーフレットやホームページを作ること、本庁舎の正面玄関を誰もが入庁しやすくすること、そして「障害のある人もない人も共に生きる熊本づくり条例」のような条例制定の検討についてなどでした。

本庁舎正面玄関の提案は、実際に車椅子の方を対応することができなかった事例を受けてのものです。

各項目について前向きな答弁があったので、来年度以降何らかの進捗があると思います。

@@@

さて、覚えていない又はご存知でない方も多いかもしれませんが、障害者差別解消条例を制定することは、平成23年の県議選における私の重要公約の1つでした。障害福祉への不勉強や国政挑戦もあり、ここまでとりあえずにきました。

あれから5年、ひょんなことから介護福祉職につき、学生として福祉について学び、多くの福祉関係の先輩や仲間達から教わり、ようやく条例の取り組みの端緒につけたことは感慨深いと同時に、知事からも検討する旨の答弁がありましたが、私としても来年度徹底して調査します。

また地味にですが、「福祉先進県」を目指す意思表示を表明しました。これについては4月24日のパネルディスカッションで具体の思いをお話しします。

4日間の予算委員会、タフでしたが充実した機会でした。

ご協力頂いた皆さんありがとうございました!

千里の道も一歩から
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2016年03月15日

ユーザー目線の選挙制度を?今為政者を振り向かせる絶好のチャンスを掴みかけている

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予算委員会2日目の登壇でした。テーマは選挙についてでした。選挙制度改革、地方自治制度改革は私のライフワークの一つです。

内容をまとめると、「現行の選挙制度をユーザー(市民・県民・国民)目線の選挙制度に再構築すべき」ということです。

近年、各種選挙の投票率が非常に低くなっています。昨年の神奈川県知事・議員選挙の投票率は各40.71%、41.81%でした。また、先月の藤沢市長選挙は27.81%でした。

投票率の低下には様々な要因が考えられますが、私はその大きな理由の一つが選挙制度が「ユーザー目線」でないことであると考えています。

従って、選挙制度を「投票しやすい」、「候補者を選択しやすい」そして「立候補しやすい」形に再構築すべきであり、そのために県としても様々な改革案を国にぶつけていくべきであると提案しました。

具体的には、供託制度の廃止または供託額の引き下げ、県立高校への期日前投票所の設置、スマートフォン等からの投票の研究・検討等です。

@@@さて、今回の質疑では北陵高校の「北陵高新聞」を紹介しました。「十八歳選挙権特集」として、読み応えのある素晴らしい内容でした。この中で若者と高齢者の投票率の差が国別で紹介されており、「イタリア-3.5%、ドイツ2.1%、スウェーデン2.6%、日本25.2%」となっていました。投票率が高い国との比較かもしれませんが、日本の若者の投票率の低さが際立っています。

同新聞では、「私たちは今為政者を振り向かせる絶好のチャンスを掴みかけている」と結んでいます。

こういった県民・国民の思いに応えられるユーザー目線の選挙制度を今後も提案していきます。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 17:39 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月11日

予定調和ではないやりとり

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予算委員会2日目でした。

質疑には各議員のスタイルがあります。

当局との事前調整の範囲内で準備をして一言一句間違えないように質疑する人、事前調整をベースに自由闊達に質疑する人、確信犯的に予定調和を破る人などなど

どのような質疑スタイルでも成果が出ればよいのですが、聞いていて興味深いのは、予定調和を時折破る質疑だったりします。

一問一答の予算委員会は当意即妙なやり取りが展開できるので、質問者も答弁者も緊張感があります。

私はこの予算委員会にやりがいを感じます。

幸い来週も2日間登壇の機会を頂きました。

会派の皆さんに感謝です。

なお会派控え室にもカエルが散在しています。

@@@
本日は予算委員会中に東日本大日本大震災発災時間に委員全員で黙祷をしました。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:46 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月10日

介護職の待遇改善について訴えたかったもの

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予算委員会初日でした。

私の質疑テーマは「川崎老人ホーム連続転落死事件を受け、高齢者虐待と介護職員の質と量の確保について」でした。

今回の質疑を通じて私が最も訴えたかったことは、「介護職の報酬の低さや労働環境の悪さといった現実を直視せずに、魅力だけを訴えていくことは問題の根本的な解決にならない」ということです。魅力の発信と待遇の改善は人材確保の両輪です。

来年度、県は11月11日に「介護フェアinかながわ」という介護のイベントに1,025万円の予算を計上しています。その目的をざっくりいうと「介護の魅力を発信し、人材の確保を促進すること」です。

私はこの「人材の確保を促進する」という目的には大賛成です。ただ、一部の頑張っている介護職員や事業所をとりあげて「万事がよし」といった発信のみでは成果を見誤ると考えています。

併せて、現状の介護業界が抱える諸問題を直視し、それらの問題に対して県が解決に向けて真剣に対峙するメッセージも必要だと考えています。一つのイベントに1000万円強の費用をかけるというのは私は少しかけ過ぎの気がしますが、せっかくこのような機会を設けるのであれば、介護の魅力の発信と併せて介護の魅力的ではない部分を撲滅するくらいの気概も示すべきです。

最後の知事の答弁では「委員のご提案も組み〜メッセージを発信したい」旨の答弁があり、一部は受け止めて頂けたようですが、他の分野における知事の思いに比してまだ弱い印象を受けました。

来年度もこの点は追いかけていきます。

@@@

川崎老人ホーム連続転落死事件については、やはり2・3人目の犠牲者は出さずに済んだはずだというのが私の考えです。「一部にある人災という批判も完全には否定できない」というのはその点も含めた発言です。

答弁にあったように、県警死体取り扱い件数は膨大で大変な業務であるとは思いますが、県警の初動捜査にも多少の緩みがあったのではないかという指摘です。県警相手に厳しい指摘をするのはなかなか勇気もいるのですが、介護を仕事とするものとして、この点は看過できませんでした。

15分と質疑時間も短く、不完全燃焼な部分もありましたが、多少の補足も加えるとこのような感じです。

私は来週2日間、予算質疑の機会を頂いています。選挙と障害者福祉に関わる内容ですが、気持ちを新たに準備したいと思います。

とりあえず、質問調整に関わってくださった方々、答弁頂いた知事はじめ関係各位には感謝申し上げます。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:33 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月08日

県議会議員は105名?色々意見があってよい

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本日はヘルスケア・ニューフロンティア政策調査特別委員会でした。

未病について、少し県の政策に苦言を呈する形になりました。

大まかな内容は

・「未病」という名称や概念を広めることを目的化しないように常に意識をするべき、(未病の先に求めている健康長寿などの成果には賛同)

・「未病」を本気で進めるならば、中長期の計画があってしかるべき(現在は場当たり的)

・「未病」自体の取り組み多額の税金を投じることは、政策の優先順位からはバランスを逸している(未病女子アプリに1000万円など、財政が厳しい中「優先順位」に「?」がつく事業がいくつかあり)

職員は知事に対しておかしいと思っていても物を言うことはできません。

黒岩県政になってから、県議会の緊張感が少なくなってきたと感じています。

知事も議員も県民のためにという目的は変わらないはずですが、その手法に改めた方がいいと思われる部分があったならば、時としてそれを指摘するのも議員の仕事だと思っています。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 23:23 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月07日

マルチタスク、マルチディスプレイ!?

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今日は産業労働常任委員会3日目でした。

第10次神奈川県職業能力開発計画(案)に関して、特に介護・福祉人材の確保に関する質疑と提案を行いました。

・同じく介護職の確保を行っている保健福祉部局との連携をさらにはかり
・現場の介護職員が求める訓練機会と内容を提供し
・税金を投じるわけだから効果的かつ効率的に物事をすすめる

が質疑の大雑把な趣旨です。

@@@

委員会終了後は、予算委員会の調整などを行いました。予算委員会、最終日の本会議での討論と、私はここからが本議会のピークになります。

他にも定例の議会報告の作成、4月のスクエアの準備などやることが多々ありますので、今日はちょっと遅くまでお仕事になりそうです。

支えてくださる周りの方々に感謝!

とりあえず、晩御飯を食べてこよう。

千里の道も一歩から

撮影:古賀県議
posted by 菅原直敏 at 23:22 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月06日

川崎市は若い!

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同僚の飯田満県議の応援団主催の会で認知症サポーター養成講座の講師を務めました。

60名近くの定員はまさに「満」員で、会場のキャパシティの関係で何十名もお断りしたとのこと。

熱気もすごく、私も汗をかきながらお話をさせて頂きました。

調べていて驚いたのは川崎市の高齢化率は20%を切っており、神奈川県内だけでなく全国的にも若い市であることです。

ただ、地域によっては高齢化率が30%を超えている地域もあり、今後の急激な高齢化率の上昇を考えると、今から準備をするのは大切です。

参加者の方々も熱心で、飯田県議のお人柄が感じられる会でした。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 15:27 | 活動報告など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月03日

ふるさと納税の是非〜みなさんのご意見も伺いたいです。


本日も一昨日に続いて産業労働常任委員会でした。
私も様々な質問を行いましたが、その中で厳しい指摘をさせて頂いたのが、神奈川県のふるさと納税への対応です。

ふるさと納税により、神奈川県は14億円の税収減となる予定です。このような中、県に寄付を頂いた方へ感謝の気持ちを表し、神奈川のファンを増やしながら神奈川の魅力を積極的にPRし、地域振興につなげていく取り組みをするために、来年度より返礼事業に乗り出すことになります。

内容としては、県に1回3万円以上の金額を寄付した個人に、その寄付額に応じて「県内で行われる体験型ツアー等」を返礼とします。ツアーは寄付額の3割程度です。当局からの報告内容は以下です。

1.バックヤードツアー
 ・大規模な立体交差の工事現場見学
 ・県営ダム見学 など

2.周遊旅行券
 ・工場夜景クルージング
 ・観光タクシー(1日券・半日券)
 ・人力車観光(1日券・半日券) など

3.アクティビティの参加券
 ・サーフィン
 ・ダイビング
 ・シーカヤック
 ・乗合船での五目釣り
 ・乗馬 など

4.観光施設等の利用券
 ・博物館
 ・動物園
 ・水族館
 ・日帰り温泉 など

@@@

私はふるさと納税のあり方が過剰な返礼品競争によって歪められていると考えています。従って、この歪んだ制度運用の形を改めるように国に申し入れていくことがまず重要であると提案しました。
その上で、必要悪として返礼品競争に加わるのであれば、真剣に寄付をしたくなるような返礼品を揃えていくことも併せてしなければならないと提案しました。

一見すると矛盾する提案のようですが、県民利益のためにはこのような両輪の取り組みが不可欠であると考えています。

話を返礼品の内容に戻しますが、前述したツアーの内容は神奈川県外の人が3万円以上寄付したいと思える内容でしょうかという点で疑問ですし、実に大半の会派からそのような意見がでました。

皆さんはどのように思われますか???

参考:大手ふるさと納税サイト


千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 23:59 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする