2015年06月24日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅13件目〜特別養護老人ホーム「第2新横浜パークサイドホーム(社会福祉法人千里会)」


特別養護老人ホーム「第2新横浜パークサイドホーム(社会福祉法人千里会)」を視察しました。

EPAを活用した外国人介護福祉士及び候補生の現状を知るためです。

1.生き生きした外国人介護職員

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 本施設では、インドネシア出身の方々を中心に29名の介護職員(介護福祉士15名、候補生14名)と2名の看護職員(看護師1名、准看護師1名)が働いています。

まずは、みなが笑顔で礼儀正しく働いていたことが印象的でした。当然、日本語での意思疎通も問題ないですし、専門用語を多用する日報や事項報告・ヒヤリハットなども拝見しましたが、丁寧な字で記録されていました。
職場での評価も高く、同僚とも打ち解けて仕事をしているようでした。

肝心の仕事内容についてですが、利用者の方々の声を私が聞いてみると、外国人であるということを気にする様子はなく、その人の介護に対して高い評価をしていました。

少しお話した程度ですが、外国人介護職員の方々の真摯な印象は、私自身本当に感動しました。

2.日本人と外国人の相違なく〜衣食足りて礼節を知る

 この施設の良いところは、外国人と日本人という分け方ではなく、あくまでも「仕事本位」で職員を評価している点です。この点は非常に重要で、「外国人=安い労働力」と短絡的な発想をする事業者や日本人が少ない中で、実は外国人労働者を適正に評価をし、適切な待遇で対応していくことが結果的には事業者にとってもプラスになることを施設長はよく理解していると感じました。

「外国人を安く使い、暮らしができない環境に置き、結果的に社会からドロップアウトさせてしまったら、治安の悪化や生活保護費の増大につながる」旨の施設長の考えは、素晴らしいと思いました。

「衣食足りて礼節を知る」

これは、日本人も外国人も変わりません。

もちろん、外国人介護職員の中にも過去まったく問題がなかったわけではなく、過去の失敗も含めて勉強をしながら、この施設にとってプラスになる外国人職員を受け入れています。

例えば、インドネシアの方であればイスラム教徒が多く、一日5回のお祈りが必要ですが、受け入れ段階で日本の文化や労働環境も説明し、日本の介護職員と同じように働けるという合意をとるなど、マッチングミスを防ぐ取り組みもしています。

施設長曰く、EPAは方向性としては良い制度ではあるが、運用にはまだまだ多くの課題があるとのことでした。

3.高層特養〜世界を巡りながら

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特別養護老人ホーム等の施設は何故低層なのだろうと、私はいつも思っていました。都市部においては土地の有効活用の面や集約化から高層の施設があっても良いのではないかと思っていました。
そしてこの施設は9階建てでした。ここら辺は建築基準や規制の関係もあるので、今度別途勉強をしたいと思います。

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2013年に開設されただけあって非常にきれいで、私も働いてみたいと思うような内装でした。また、ユニットの命名も興味深く、世界の都市の名前です。高齢者施設というとたいてい花の名前など奥ゆかしい命名が多いのですが、さすがは新横浜にある都会の特養、ハイカラです。ヨコハマから各都市への距離も記載する徹底ぶりです。

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以上、おおざっぱな報告ですが、この施設は施設長の経営方針と真摯に介護に取り組む外国人介護職員がいい形で調和している職場だと感じました。国内には外国人介護職員との問題を抱えていたり、お互いがウィンウィンの関係に立てない職場もあると思いますが、EPAの制度のメリット・デメリットを考慮しながら、優秀な介護職員が日本人・外国人の分け隔てなく活躍してくれるならば、日本の高齢化についても少しは明るい未来が見えると考えます。

対応してくださった牧野施設長を始めとした施設職員や外国人介護職員の方々、調整をしてくださった神奈川県職員の方々に改めて感謝を申し上げます。

大和市内訪問施設・活動:6件
大和市外訪問施設・活動:7件

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 19:00 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月23日

3年ぶりの代表質問

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本日は、@介護・保育について、A地方選挙制度改革について及びB神奈川県の基地対策についての3つにテーマに関して知事及び選挙管理委員会事務局長へ質疑を行いました。

自分の登壇順が来るまではなんとなく不思議な感じでした。改めて県議会の壇上で知事と直接相対する重みを、質疑を通じて感じました。

今回の質疑では知事より、

・ 県職員全員を認知症サポーターにすることを目指すこと
・ 認知症カフェの実態調査を行い、市町村の取り組みを支援すること

が答弁されました。

また、保育士試験については保育士試験の複数回実施を提案しました。「地域限定保育士制度」については、否定はしませんが行政事務の増大と労働者の尊厳の観点から、いくつかの指摘をしました。知事も私も最終的に目指す方向は同じと考えています。

その他、小規模多機能居宅型介護、ダブルケアそして介護職員の労働環境の改善などについて知事の考え方が答弁されました。


地方選挙制度改革については、郵送などによる不在者投票に関して「要介護5」という条件の範囲を拡大していくことを国に要請していくとの答弁を頂きました。併せて、訪問介護で投票の外出支援が運用でできないかを検討するように提案しました。


基地対策については、私自身の騒音解消に向けた決意を改めて表明し、知事の基地対策にかける決意を質しました。

落選後の福祉職としての実務経験がなければ今回のような質問はできなかったと思います。久しぶりで多少ぎこちない点もありましたが、私の議会人としての再スタートです。

千里の道も一歩から
タグ:代表質問
posted by 菅原直敏 at 22:40 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月16日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅12件目〜ヴィラ愛成(小規模多機能型居宅介護)


ヴィラ愛成(グループホーム・小規模多機能型居宅介護/大和市東)を視察しました。母体は横浜市瀬谷区の社会福祉法人愛成会です。

グループホーム併設型小規模多機能型居宅介護という大和市ではスタンダードなタイプです。
ケアマネジャーから概要を伺った後、施設内を見学しました。ちょうどオカリナを吹くボランティアの方と共にデイサービスと入居の利用者様たちがレクリエーションに勤しんでいました。

1.アニマルセラピー

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 この施設の特徴はアニマルセラピーを取り入れている点です。訓練されたセラピー犬が、利用者様たちに癒しを提供しています。施設の年間計画にも位置付けられ、予算化されています。非常に好評でセラピー犬を目当てに施設に遊びに来られる方もいるそうです。

残念ながら今回はセラピー犬が来る日ではなかったので、彼らには遭えませんでしたが、一般犬ではなくセラピー犬を導入しているという点で非常に興味深い取り組みです。
ちなみに、私は小さい頃に噛まれたことがあり犬が少しだけ苦手ですが、最近は恐る恐るですが戯れられるようにはなりました。

今度はセラピー犬を見てみたいです。

2.利用者本位

 この施設の良い点は利用者本位を追求している点です。

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 この施設では、利用者様たちが自発的に大和駅に続くプロムナードの清掃ボランティアをやっています。なんと、この取り組みはある利用者様の提案から始まったそうです。「まだまだ動けるのだから、人の役に立ちたい。」との思いからです。最初は数名だったそうですが、今では多くの方々が参加しているそうです。

また、利用者様達の楽団(?)、部活(?)のようなものが最近編成され、他の施設にボランティアで演奏をしに行く予定もあるとのことでした。

このように主体的に何かをしようとする利用者様達も素晴らしいのですが、働き手の立場で見るとこのような利用者様達の思いを実現していくことを許容している点がすごいと思いました。

施設はややもすれば、利用者様達の行動を制限しがちです。事故などを恐れるからです。しかし、この施設ではそういった恐れも承知の上で職員の方々のご尽力もあり、このような利用者本位の取り組みが行われているのだと感じました。

3.電子化

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この施設では、記録などにタブレット端末を用いています。記録の電子化はデータの統計的活用や記録の効率的管理の点で優れているのですが、職員の中にも使いこなせない者がいたりするので(技術面より心理面での導入障壁が高い)、中途で導入することには困難が伴います。

この施設も中途導入でしたが、研修会をするなどして職員も使えるようにしむけてきたとのことでした。

ビッグデータというと大げさですが、この結果利用者様の生活サイクルもデータ的にわかり、より良い介護に繋がっているとのこと。私の職場にも欲しいです。

また、利用者様達も自由に使え、動画を見たりカラオケをしたりもできるとのことでした。

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お忙しいにも関わらず、ご丁寧に対応して頂いたホームマネージャーの下澤さん始め、職員のみなさん、ありがとうございました!!

大和市内訪問施設・活動:6件
大和市外訪問施設・活動:6件

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 21:52 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月15日

FCV〜燃料電池自動車

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夜勤明け、そのまま県議会に向かい産業労働常任委員会に出席。

その後、県が推進するFCV(燃料電池自動車)に試乗。

FCVは、水素と酸素の化学反応を利用して発電し、モーターを回して走る車です。

ガソリン車と違い、副産物は水なので、究極のエコカーと言われることもあります(但し、水素をエコに入手できた場合)。

静音かつ加速がスムースな印象を持ちました。プリウスに近いかもしれません。値段は700万円程度。国県市の助成で半値程度にはなるそうです。

新しい環境技術に期待です。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 21:56 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月08日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅11件目〜介護老人保健施設「みどりの杜」

介護老人保健施設「みどりの杜」を視察しました。私が8年来親交を持たせて頂いている神奈川県議会議員の小島健一先生が理事長を務める社会福祉法人みどりの風が運営する老健です。

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何年も前から行きます行きますとお話をしていてようやく実現しました。また、老健は私が最も訪れたかった施設の一つです。それは、老健のことは座学ではたくさん勉強していましたが、医療と介護の中間的な位置づけもあり、現場無くして理解をすることが困難であったためです。

横浜市内の施設ですが、みどりの杜という名前の通り緑に囲まれた小高い丘に施設はあります。

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施設の敷地内に入ると、彫刻の森にも出展している芸術家が作った彫刻が出迎えてくれます。また、施設内に入るとまた芸術的な作品が出迎えてくれます。理事長の関心もあるためか、施設内のいたるところに絵画が展示されています。

応接室で、老健の現状などをレクチャー頂き早速施設内を見学しました。

入居者の方々が理学療法士や作業療法士の指導の下、リハビリテーションに取り組んでいました。デイケアも併設しているため、机に座り作業をしている利用者もいました。

●在宅強化型老健施設

老健とは「介護保険が適用される介護サービスで、在宅への復帰を目標に心身の機能回復訓練をする施設」です。従って、入所が前提の特別養護老人ホームと違い、結果的に回転率が上がらなければなりません。
しかし、実際は入所期間が1〜2年に及ぶことも珍しくなく、特養化している老健も少なくありません。そのような中、在宅復帰・在宅支援機能が高い老健に対して国も加算を高くするような改正を行いました。
みどりの杜はこの在宅強化型老健施設になります。以前は1年以上の入所期間の入居者も少なくなかったようですが、現在では回転率もあがり、在宅支援に力を入れています。

その結果、入居率が9割台半ばから8割台に後半に下がったようですが、加算もあり経営はトントンとのこと。今後は入居率もさらに上げ経営改善に取り組むとのことです。

経営上の不利益も受け入れながら、老健のあるべき姿を追求するその姿勢は素晴らしいと感じました。

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●職員を大切にする施設

小島理事長の経営理念は「まず、職員を大切にすること」です。給与面や待遇面でも経営努力をされている様子に共感しました。社会福祉法人の中には、経営者一族が経営を私物化し、そのしわ寄せを現場職員へよせる事例も散見されますので、この姿勢は働く側の立場としては非常にありがたいことです。
例えば、この施設には通常の施設にある「早番」「日勤」「遅番」「夜勤明け」以外に「中番」というシフトがあります。現場の職員の意見も取り入れながら、中間的な勤務形態である「中番」という勤務方法を取り入れたとのことでした。

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このような理事長の姿勢もあり、現場の職員も生き生きとしており、開設16年の施設でありにも関わらず、出戻りの方まで含めると15名前後の開所当時のスタッフが働いているとのことでした。
職員が笑顔で、離職率の低い現場は経営者がしっかりしていることの好例です。

●共生

クリーニング室を覗いた時、少し舌足らずな男性が働いていました。この施設では知的障害者の方にクリーニング室での仕事をしてもらっているとのことでした。
また、施設内の備品のいくつかは府中刑務所製のものでした。
ところどころに理事長の社会と共生をしていこうという思いを感じられ、共存・共栄・共生を活動理念とする私は嬉しく思いました。

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小島理事長始め、対応してくださった職員のみなさん、ありがとうございました!

大和市内訪問施設・活動:5件
大和市外訪問施設・活動:6件

千里の道も一歩から
タグ:介護
posted by 菅原直敏 at 14:00 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする