2016年08月26日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅37件目〜ゴールドサポーター?!〜綾部市社会福祉協議会

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 京都府綾部市役所を訪問し、綾部市における担い手育成の取り組みについて、綾部市社会福祉協議会事務局長、綾部市高齢者介護課長等から説明を受けました。

 綾部市では、平成28年3月末で高齢化率が36.2%に達しました。これは平成52年(2040年)の日本の高齢化率の予測値と同程度です。高齢化率の視点だけで見れば、約20年後の日本の姿がそこにはあると言えるかもしれません。

 このような中、綾部市では市社会福祉協議会に委託して、認知症に限らず生活に困難を抱える人を支える担い手の育成に取り組んできました。

 ちなみに、綾部市は下着メーカーのグンゼの発祥の地です。登記上の本社は現在も同市であり、記念館もあるそうです。

1.担い手育成の仕組化

 綾部市では平成18年より認知症サポーターの育成に熱心に取り組んできました。平成28年3月末現在で9,000人程度のサポーターがおり、人口における割合は25.5%です。これは全国平均の5.5%を大きく上回る数字です。また、認知症サポーターの登録制も任意で行っており、3,000人程度が登録することで、社協から定期的な情報を受け取っています。なお、綾部市の取り組みは平成25年に全国キャラバンメイト連絡協議会推進委員会によって表彰されています。

 また、同時期にシルバーサポーターというステップアップの研修を開始し、平成21年からは厚労省が推進する生活・介護支援サポーター事業をゴールドサポーターに位置付け、さらなるステップアップの研修を行っています。平成28年3月末現在でシルバーサポーターは約2,300人、ゴールドサポーターは約370人いるそうです。なお、金銀両サポーターにもリングがあるようで、事務局長の腕には3色のサポーターリングが輝いておりました。

 認知症サポーター養成講座の課題として、その内容が入門的なため認知症の方を支える担い手の育成としては不十分であることやリング取得後のステップアップや活動開始への機会が少ないことが挙げられます。

 綾部市社協では、3種類の研修講座を順序立てて用意し、それぞれの研修にリングを用意することでわかりやすい動機付けも組み込むことで、担い手の育成を仕組化している点が、注目に値すると私は考えます。

2.認知症のみに特化しない地域福祉の担い手育成

 シルバーサポーターとは、綾部市社協が独自に作ったカリキュラムによって行われる研修を受けた担い手です。内容としては、綾部市の概要、地域福祉と自立、高齢期の心身の変化及び市内の高齢者の相談窓口といった内容を基本として、受講者のニーズに合わせてアレンジを加え、高齢者福祉全般への理解が深まる形になっています。講師は社協の職員が務めます。時間は60分程度です。現在2,000人強のシルバーサポーターがいます。

 ゴールドサポーターとは、厚労省が推進する生活・介護支援サポーター事業を綾部市版にした研修を受けた担い手です。研修内容は対人援助の基本、コミュニケーション技法、キャップハンディ体験、ニーズの考察、社会資源の考察及び社会資源マップづくり等、多岐に渡っています。講師は社協職員以外に大学教授や介護福祉士、社会福祉士といった専門職が務めます。受講期間は5日間で20時間となります。現在、400人弱のゴールドサポーターがいます。

 シルバーサポーターには年2〜3回程度、ゴールドサポーターには毎月、サポーター向けニュースレターを送付しています。担い手のレベルに合わせて伝える情報の量と頻度を変えていく手法は非常に合理的かつ効果的であると感じました。

 また、両サポーターは認知症サポーターのステップアップ研修という位置付けですが、認知症のみに特化していない点が重要です。世の中で支えを必要としている人は認知症の方だけではありません。私はこの点が非常に大切であると考えると同時に、「地域福祉」の担い手を育成していこうという社協職員のみなさんの並々ならぬ思いを感じました。

3.学びから実践へ

 金・銀サポーターになった方の中から、地域福祉に関わる人が出てくるという成果も段々と出てきているそうです。例えば、地域サロン・認知症カフェの開所・運営やボランティアを行う人が増えてきたとのことでした。
 
 そして、この成果を単体の成果で終わらせない仕組も見逃せません。「ハッピーカード」という高齢者の方との援助にかかるエピソードを記入し、発表するための用紙の配布や、認知症サポーターを養成する側のキャラバンメイト同士が情報共有するキャラバンメイト連絡会といった場も提供しています。

 このような取り組みの結果、各サポーターの良い取り組みの情報が共有され、さらなる活動の底上げに繋がっているようでした。カフェへ人に集まってもらうやり方やカフェで足湯をやると輪ができるなど様々な有効な取り組みをご紹介頂きました。地域を越えて神奈川県大和市に住む私もその内容を聞き、情報共有できました。また、地域での実践に生かせそうで、聞いていてワクワクしました。

 その他、高齢者や認知症の方々及びその家族を応援する店をシルバーサポート店(55店舗)に認定したり、ゴールドサポーターの上にくらしサポート推進員という地域福祉のコーディネータを育成しようとする挑戦など、お話をお伺いしていて非常に勉強になりましたし、私の地域でも生かせそうなことも少なくありませんでした。

 上級認知症サポーター養成の先進事例ということで当初はお伺いしましたが、良い意味で裏切られた取り組みでした。

 説明の際、事務局長や職員の皆さんの楽しそうな雰囲気が印象的でした。このような雰囲気に今回調査した取り組みの自発性が感じられます。担い手を育成するという最も大切ですが、困難な取り組みに挑戦されている点に敬意を表し、また調査に対応して頂いたことに感謝申し上げます。

千里の道も一歩から

大 和市内訪問施設・活動:13件
神奈川県内訪問施設・活動:12件
神奈川県外訪問施設・活動:12件

●綾部市社会福祉協議会のHPページ http://ayabe-shakyo.or.jp/manabi.html
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2016年08月25日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅36件目〜この子らを世の光に(糸賀一雄)?滋賀県立近江学園

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滋賀県立近江学園を訪問し、植田重一郎園長より、施設の沿革と概要の説明を受けた後、施設内を視察しました。
 近江学園は昭和21年11月に当時滋賀県職員であった糸賀一雄先生らを中心として設立された知的障害児及び孤児収容施設です。昭和23年4月、児童福祉法施行に伴い「滋賀県立近江学園」となりました。6万8千平米(東京ドームの1.5倍の広さ)という広大な敷地に、緑に囲まれた施設群が広がっています。
1.この子らを世の光に〜糸賀一雄の痕跡
 「この子らを世の光に」と言えば、日本で福祉に関わるものであれば知らない者はいない程、有名な糸賀一雄先生の言葉です。
「『この子らに世の光を』あててやろうというあわれみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。『この子らを世の光に』である。この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである。」
(糸賀一雄著「福祉の思想」より)
 福祉学のテキストでしか糸賀先生に触れたことはありませんでしたが、今回の調査では先生にかかる門外不出の資料も拝見することもでき、改めて先生のエネルギーを時代を超えて感じることができました。
 まず、興味深かったのが先生の経歴です。京都帝国大学出身のエリートだったためか、若くして滋賀県庁内の様々な要職を歴任しています。昭和17年頃には県職員と兼任で県警の警部を勤めています。現在の県庁・県警の組織関係ではありえないことですが、戦前はこのような兼任もあったようです。また、近江学園は民間施設として開設されていますが、何故県職員であった先生が園長になることができたのかは、現園長にお伺いしても、先生の経歴書を見ても判明しませんでした。
 自らを白い共産主義者と名乗り、職員の給与をプールし、子供たちの支援にあて、残った部分を職員に再配分するようなことも行っていたそうです。現在であれば、おおよそ許されないことですが、当初はそれくらいの熱意を持って臨んでいたことの表れかもしれません。現園長から説明を頂いた、耐貧の生活、不断の研究及び46時中勤務という、過酷な先生の考えも、日本の福祉の黎明期には必要な要素であったのかもしれません。
 この中で不断の研究の理念は現在も生きており、近江学園の職員は年初に自らのケアについて研究目標を設定し、発表会を行っているとのことでした。科学的根拠(エビデンス)に基づく支援のためです。
 先生の影響は近江学園に留まらず、派生して様々な施設が県内に設置されただけではなく、県外にも及びます。例えば、神奈川県秦野市にある弘済学園は、近江学園の流れを汲む千葉県の日向弘済学園が移転したものです。
 この他にもここに書ききれないくらい糸賀一雄先生のお話しをお伺いしましたが、先生亡き後においても、多くの影響を世の中に与え続けていることを感じることができました。
2.職業訓練
 近江学園の特徴として、職業訓練が挙げられます。これは全国の児童施設にはない取り組みだそうです。
 児童は木工と窯業の二つのコースのどちらかを選択し、日々職業の訓練に取り組みます。木工と窯業の2種類しかありませんが、これは彼らが将来的にこのどちらかの分野に進むことを目指しているのではなく、この作業を通じて、わからないことを人に聞いたり、人と対話をしたり、8時間働く感覚をやしなったりといった仕事をするために必要な感覚を身につけさせることに主眼を置いています。
 
 従って、作業場にはタイムカードも置いてあります。もちろん給与計算に必要なわけではなく、通常の職場にはたいていタイムカードがあるため、職業訓練として体験をすることに意味があります。
 児童が作成した作品を拝見しましたが、中には世の中に出して商品になるような品質のものもあり、実際に売られているとのことでした。現在の天皇陛下が皇太子の時に近江学園に行啓された時に座られた椅子などは大変素晴らしいものでした。
 近年はアールブリュットとして、様々な作品を展覧しているそうです。
3.障害の多様化とニーズの変化
 近江学園は戦災孤児の収容施設として始まりました。戦後という時代背景があったためです。その後、高度経済成長期には障害児がその中心となり、現在では虐待や発達障害も含めた多様な障害への対応が求められています。また、大規模施設から小規模な小舎への転換も時代の要請となっています。
 これらの支援の課題を、@被虐待児の育ち直し、被虐待からの回復、A重度児の生きにくさの軽減及びB軽度児、発達障害児の自立支援に同学園ではまとめています。
 施設の建て替えも検討される中で、これらの課題にどのように向き合って行くかが重要であるとの園長のお考えでした。これは神奈川県にも当てはまることです。
 平成28年7月26日に神奈川県立津久井やまゆり園で起こった惨事によって、神奈川県のみならず全国的に障害者施設のあり方が問われています。施設の安全をどう守るかという防犯面の議論も大切ですが、改めて障害を持った方々と如何に共生社会をつくっていくのかということに目を向けていくこと抜きには語れません。
 現代に生きる私たちにこそ、「この子らを世の光に」という糸賀一雄先生の理念を見つめ直す必要があると強く感じました。
Stay hungry, Stay foolish!!
大 和市内訪問施設・活動:13件
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神奈川県外訪問施設・活動:11件
滋賀県立近江学園のHP http://www.pref.shiga.lg.jp/e/omigakuen/
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2016年08月22日

第233回県政スクエア〜テーマ:フードバンクについて

第233回県政スクエア〜テーマ:フードバンクについて
フードバンクとは、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品を個人や企業から引き取り、生活困窮者や福祉施設等に配給する活動です。米国で1970年前後に始まり、日本では2002年にNPO団体によって始まりました。
 先月、神奈川県央地域を拠点に生活困窮者に向けてフードバンクを行っているNPO法人ワンエイドを訪問し、お話をお伺いしました。元々は高齢者の住まいサポートから、フードバンクに対するニーズを発見したのが、取り組みの経緯だそうです。
 私は、平成20年に「食品廃棄物の発生抑制に向けた国民意識の醸成を求める意見書」を提案し、可決させるなど、食品廃棄の問題に取り組んできましたが、環境問題と福祉問題の両方の解決に結びつくフードバンクの取り組みを県議会でも取り上げていきたいと考えています。
 第233回スクエアは、フードバンクをテーマにワンエイドの方々からお話を頂きます。また、食品の受け付けも行いたいと思います。消費期限のあるレトルト食品や缶詰をお持ち頂けたら幸いです。
●第233回県政スクエア〜テーマ:フードバンクについて
【日 時】8月27日(土)、13時半〜15時
【場 所】渋谷学習センター304講習室
【講 師】NPO法人ワンエイドのみなさん(松本篝理事長と石塚恵理事)
【備 考】事前申し込み、参加料等はありませんのでお気軽にお越し下さい。
消費期限のあるレトルト食品や缶詰をお持ち頂けたら幸いです。
●第232回県政スクエア〜アンガーマネジメント
【日 時】8月27日(土)、10時〜12時
【場 所】渋谷学習センター307会議室
【テーマ】アンガーマネジメントと高齢者虐待
【備 考】第230・231回と同内容です。
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2016年08月04日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅35件目〜災害時における介護施設の役割?特別養護老人ホームひろやす荘

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熊本県益城町で特別養護老人ホーム等、介護事業を総合的に運営するひろやす荘(社会福祉法人慈光会)を訪問し、理事長と施設長から、震災時の介護現場の現状等についてお話を伺った。

 益城町自体は被災の爪痕がひどかったが、数年前に立て直されたゆろやす荘は非常に素敵な内観の特養で、結果的に被災を免れ、被災地支援の拠点にもなった。

(1)有志による支援
 
 施設長のお話によると震災発災後、ひろやす荘に駆けつけたのは全国訪問ボランティアナースの会キャンナスや社会福祉法人福祉楽団などの民間団体の皆さんだったそうです。災害支援に慣れたボランティアが参集し、自発的に支援活動を始めたとのこと。他にも私の地元の特別養護老人ホームみなみ風の理事長等、神奈川県内の介護関係者も活躍していたとのお話しをお伺いした。
 災害は起こらないことが最も良いが、災害が起こるたびに支援に熱心な人々の支援スキルやネットワークが向上している印象を受けた。このような公によらない支援の力は大切にしたい。
 

(2)機能しなかった公的システム

 行政の構築したシステムが機能しないというジレンマに直面したとのお話があった。
 例えば、福祉避難所「「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(以下この号において「要配慮者」という。)を滞在させることが想定されるものに あつては、要配慮者の円滑な利用の確保、要配慮者が相談し、又は助言その 他の支援を受けることができる体制の整備その他の要配慮者の良好な生活環 境の確保に資する事項について内閣府令で定める基準に適合するものである こと。」(災害対策基本法施行令第20条の6第5号)」とされている。
 ひろやす荘も協定を結んでおり、福祉避難所設置の申請を町役場に行ったが、担当者が配置転換されたばかりであったこともあり、福祉避難所についてしっかりと把握していなかったとのことであった。
 災害時にかかる制度や協定は大規模な災害の度に積み上げられているが、改めてその仕組みが機能するかを確認する作業を平時から行うことが重要であると感じた。

3.インフラとしてSNS
 
 今回の災害において、SNSが支援に関する情報共有において大きな力を発揮したとの説明があった。東日本大震災の際にもSNSが情報を入手するツールとして注目をされたが、あれから5年が経ち、コミュニケーションのインフラとして機能していることがわかる。
 SNSは文字データが基本であり、状況によっては画像や動画情報を共有できるという点が特徴であり、多人数の情報共有には有効な手段である。しかし、前提として通信基盤が整備され、電波状況が有効に機能していることが必須である。従って、災害時においてもWIFIなどが有効となる整備を神奈川県でも進めていく必要があると感じた。

 以上、ひろやす荘の調査を通じて感じたことは、公民どちらの支援においても、普段より顔の見える関係をしっかり構築しておくことである。平時に機能しない関係が有事に機能することはないということである。他にも、民間の人が避難してきたために福祉避難所として以上の役割が求められるなど、災害時には予期せぬことが多く起こるとのことであった。

 災害時における介護施設のあり方については、今後も調査を進めていきたい。

千里の道も一歩から

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神奈川県外訪問施設・活動:10件

ひろやす荘のHP http://www.jikou-kai.com/hiroyasu
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2016年07月30日

この子らに光を@神奈川

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第49回肢体不自由児者父母の会連合会全国大会に県進会神奈川県議会議員団を代表して参加。

テーマは、住み慣れた地域で、共生社会の実現〜使えるサービスの実現、充実を目指して〜

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 14:24 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月29日

脳脊髄液減少症

渋谷にてSocial Change Agency主催の「Social Action Drinks」に参加

脳脊髄液減少症と診断され、今春、同病者の問い合わせを元にした情報共有サービス「feese.jp」を立ち上げられた重光喬之のお話を伺う。

難病についての理解の引き出しが一つ増えました。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 22:00 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脱・テレビ的発想で、ネット動画「日本一」〜いばキラTV

茨城県庁を訪問し、「いばキラTV」と「議会改革」について調査を行いました。いばキラTVについては茨城県知事公室広報広聴課広報戦略室長他から、議会改革については政務調査課長他からお話をお伺いしました。

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1.いばキラTVについて

@47都道府県で最も発信力のある自治体のインターネット動画サイト

「いばキラTV」は、茨城県が展開する動画サイトです。重要な点は、コンテンツ数、Youtubeでの再生回数及びチャンネル登録者数で47都道府県で最も高い数値を得ています。つまり、「日本一見られている自治体の動画サイト」とうたっています。登録者数は24,814名(平成28年7月30日現在)です。

神奈川県でも「かなチャンTV」を実施していますが、2,970名です。開始年次とかけた予算が異なるので単純比較はできませんが、人口が神奈川県の3分の1である茨城県の登録者数の多さが際立っています。

今回はこの理由を調査しにきました。

A唯一民放の地元放送局がない県

茨城県は、諸般の理由から、47都道府県で唯一地元のテレビ局(神奈川県でいう、神奈川テレビ)がない県だそうです。設置要望はあったようですが、気づいたら時代は21世紀、インターネットの時代になっていました。

2012年、茨城県はテレビ局を飛び越えて、インターネットテレビに進出することになりました。あたかも、固定電話が普及していなかった地域に携帯電話が設置されるようなイメージかもしれません。

当初はUstreamも用いていたようですが、現在ではYoutubeを主体にインターネット動画を配信しています。

B登録者数が増加した秘訣

復興予算を潤沢に使えたという理由を除くと、いばキラTVの登録者数が増えた理由は、圧倒的な動画コンテンツの量と質といるかもしれません。県立高校の試験速報を動画で流すですとか(PDFで配信するのではなく)、弓道の映像を流すですとか、ニッチな分野も含めて動画の配信数を増やしてきました。

平成28年度茨城県立高校一般入試標準解答[数学] https://youtu.be/EYNYnelJ8c8 約1万アクセス
弓道の映像 https://youtu.be/NsUB79EF738 約5万アクセス


また、吉本の芸人による茨城PR動画や人気のYoutuberヒカキンを用いた動画など様々な趣向も凝らしています。


「のびしろ日本一。いばらき県」PR動画 https://youtu.be/yRApJIMpq6M 約50万アクセス
納豆100人に配ってみた!in茨城 水戸 https://youtu.be/lnUVo33xPbM 約94万アクセス

C脱・テレビ的発想

2015年には、インテルからインターネットの戦略に詳しい取手新吾氏を広報監として登用しました。

行政職員にはない発想をどんどん提案し、県の全体の広報戦略とシナジー効果を起こしながら、インターネット動画戦略を牽引しています。県立高校入試解答速報や弓道のネタも彼の発想だそうです。

重要な点は「脱・テレビ的発想」。つまり、同じ動画でも家でゆっくり見るテレビとスマートフォンなどで見られることが多いインターネット動画は、視聴者も視聴方法も異なるということです。

今後は復興予算も期待できず、予算的には厳しくなるとのことでしたが、

D神奈川県への応用

神奈川県は知事がメディア出身のため、広報戦略については先進的と思われがちですが、数値的な結果を比較するとまだまだ改善の余地があると考えられます。

テレビのようなオールドメディアの発想から脱却し、本県の資源を有効活用し発信していくために、茨城県の取り組みは大変参考になりますし、いばキラTVの3冠王の一角を崩していくことも可能であると考えます。

2.議会改革について

茨城県議会を2009年に議会改革のテーマで訪れました。今回は7年ぶりです。

@県動画サイトとの協働

まず、参考になったのが県の動画サイト「いばキラTV」にチャンネルを有していることです。県独自の動画配信を行っていますが、この動画コンテンツを県のサイトでも発信しています。

Youtubeという普及しているメディアを媒介とすることで、より多くの人たちに視聴してもらえる可能性があります。また、議員自身もこれらの動画をシェアしやすくなります。

なお、県議会の県内視察の様子も動画で流しています。予算の関係もあるでしょうが、議員の取り組みを知って頂く取り組みとしては興味深いです。

茨城県議会文教警察委員会県内調査 https://youtu.be/9xbZ55w5mUg

A特別委員会の調査結果

茨城県議会では、神奈川県議会とは違い特別委員会を必要に応じて開催して審議を行い、その審議の結果を冊子にまとめています。例えば、私が拝見した「地方創生に関する調査特別委員会調査結果報告書」(平成27年12月)は80ページにのぼる読み応えのあるものでした。

以前から提案していますが、常任委員会化の傾向が見られる本県の特別委員会のあり方は見直すべきであると考えます。
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千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:00 | 調査活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月26日

団体ヒアリング2日目

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今日も様々な団体と意見交換を行いました。

非常に勉強になりました。

ヒアリングは終わりましたが、今から少し作業をします。

主な意見交換団体は以下。

NPO法人腎友会
神奈川県作業療法士会
NPO法人 神奈川県障害者地域作業所連絡協議会
神奈川県商工会連合会
公益社団法人 神奈川県私立幼稚園連合会
神奈川県公立小中学校管理職組合

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:19 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

団体ヒアリング1日目

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本日から3日間にわたり、県進会神奈川県議会議員団として、各種団体とのヒアリングを行います。

私は政務調査会長として、取りまとめにあたっています。

医療関係から、建設関係まで様々なご意見をお伺いすると、改めて勉強になります。

特に自分が専門とし、所属委員会でもある厚生常任委員会にかかわることは自然と関心が高くなりますが、それ以外の分野であっても取り上げていきたいと思っています。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:17 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

津久井やまゆり園


かながわ共同会が神奈川県より指定管理を受けている「津久井やまゆり園」について、本日悲惨な殺戮事件が起こりました。

県所管の福祉施設の中で、7年ほど前に初めて訪れたのが同施設でした。

厚生常任委員会の委員として、そして福祉に関わるものとして、この事件については注視しながら、対応にあたるように努めます。
posted by 菅原直敏 at 12:11 | 最新情報・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月25日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅34件目?フードバンク?高齢者の住まいのサポートの結果

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座間市にあるNPO法人ワンエイドを訪れ、フードバンクの取り組みについて、理事長の松本篝さんと理事の石塚惠さんからお話をお伺いしました。

フードバンクとは、まだ食べられるにもかかわらず廃棄されてしまう食品を個人や企業から引き取り、生活困窮者や福祉施設等に配給する活動です。米国で1970年前後に始まり、日本では2002年にNPO団体が始めました。

ワンエイドは、神奈川県の県央地域においてこの取り組みを展開しています。

1.高齢者の住まいサポートから見つかったニーズ

ワンエイドでは、当初高齢者の住まいのサポートなどを行っていました。住まいのサポートをする中で、日々の食事に困っている方からの相談が増えたことで、食料にかかるニーズを発見しました。

これが、ワンエイドがフードバンク事業を立ち上げるようになったきっかけだそうです。

2.フードドライブ

フードバンクについては冒頭に説明しましたが、「フードドライブ」という概念があります。これは、私たちが家庭で余った食べ物を寄付する活動のことを表します。

つまり、フードバンクとは私たちがフードドライブを行い、それらが食料を必要とされている人たちに渡ることで成り立っています。

食料を集めるための「フードボックス」を設置してくれるところも現在座間市を中心に拡充しているそうですが、当初は公の機関の不理解に苦しい思いをされることも少なかったそうです。

3.ソーシャルワーカーよりもソーシャルワーカー

私がお二人のお話をお伺いして感じたことは、ソーシャルワーカーよりもソーシャルワーカーらしいことをされているということでした。彼女たちが念頭においているのは「制度の狭間にいる人の支援」です。

従って、制度を前提に支援を考えるのではなく、ニーズを前提に何ができるかという視点で支援を考えていたら、今の活動にたどり着いたという感じです。

ニーズを発見し、制度のあるなしに関わらず、地域資源も最大限動員し、支援に繋げるというのは、まさにソーシャルワークの大きな役割です。

さらに、座間市内のコミュニティカフェや市民活動の取り組みのチラシをお互いに繋げ合うことで、地域活動がシナジー効果を生むような取り組みにも熱心です。ワンエイドの事務所を訪れて、座間市内の市民活動が俯瞰できたことには驚きです。

制度の仲介に終始しているソーシャルワーカーが少なくない中、ソーシャルワークが本業ではないお二人が、本業を持ちながら、このような活動をされていることに脱帽です。

県央では先駆的な取り組みになりますが、私自身も微力ながら応援をしていきたいと思います。

千里の道も一歩から

大 和市内訪問施設・活動:13件
神奈川県内訪問施設・活動:12件
神奈川県外訪問施設・活動:9件

NPO法人ワンエイドのHP
http://own-aid.com
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2016年07月22日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅33件目〜「社協」って何だ?〜大和市社会福祉協議会

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介護・福祉の施設・活動を巡る旅33件目〜「社協」って何だ?〜大和市社会福祉協議会
7月21日(木)、社会福祉士養成の実習も兼ね大和市社会福祉協議会を訪れ、事務局次長よりお話をお伺いしました。

1.「社協」って何だ?
知っている人であれば、「社協」と略して呼びますが、社会福祉協議会とは一体何なのかということを改めて説明しようとするとなかなか難しいことに気付かされます。
社協とは、地域福祉の推進を目的とする団体(社会福祉法第109条)であり、その起源は1908年の中央慈善協会の設立まで遡ります。
役所から幹部を受け入れている社協も多く、公の事業を担うことも多いこともあり、さらには社会福祉法に位置付けられている組織であることから、社協を公の団体と思っている人も少なくありません。
いずれにせよ、日本の福祉の中核を担ってきたことは間違いない組織です。

2.大和市社会福祉協議会

大和市社会福祉協議会の沿革は、戦後まで遡りますが、実質的な活動が盛んになってきたのは昭和52年に社会福祉法人の認可が下りたところからのようです。昭和54年には市内最初の地区社協を設立し、平成元年には最後の地区社協が上草柳地区に設立され、現在の11地区社協の体制になりました。
自治体によっては、未だに地区社協を全域に編成できていないところもあるようで、大和市は地区社協が活発であるところに特徴があるようです。

3.会費収入の減少と住民の不理解

市内の福祉の関係者にお伺いすると、かつての大和市の福祉は、社協がかかわっていたものも含めて、全国から注目される取り組みも多かったとのことでした。業界紙にもよく取り上げられていたとのことです。

一方で、大和市社協の課題の一つは会費の減少です。大和市社協では、昭和52年の法人化を契機に全戸会員制をとっています。市内の大半の地域においては自治会がその徴収を行っています。

ただ、会費の支払いを拒否する者もいますし、自治会の中には徴収が負担であるために、自治会費に上乗せして徴収する自治会もあるようです。確かに、社協の事業もよくわからないまま、当然のごとく徴収されることに納得のいかない住民がいることも理解できます。また、自治会費に上乗せしてしまうと、徴収事務は減りますが、会費を払うという行為を通じて社協に接するという本来的な意義も失われてしまいます。

公性を帯びていますが、民間団体であることを考慮すると、会費も含めて自らの自主財源で運営していくことが理想ですが、なかなか難しいようです。これは社協に関わる全国的な課題とも言えるかもしれません。

このような中、社協では書き損じのハガキを集めるなど、様々な形で財源を集める努力もしていました。また、「もったいないからありがとう」を合言葉に、経済的困窮者へのフードバンク的な取り組みも始めています。

地域福祉は、住民の理解と参加によって成り立つだけに、今後の社協との関わりも含めて、改めて「社協とはどうあるべきか?」ということを考える時期なのかもしれません。

個人的には地域にもっとアウトリーチしていく、ソーシャルワークまたはコミュニティワークの機能を拡充していけると良いのではないかと思いました。

地域福祉に関わる者として、改めて大和市の社協について学ぶ機会を頂けたことに、大きな意義がありましたし、対応して頂いた事務局次長には感謝です。

千里の道も一歩から

大 和市内訪問施設・活動:13件
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大和市社会福祉協議会のHP
http://www.yamato-shakyo.or.jp/index
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2016年07月15日

審議会と促進協

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午前、第24回社会保障審議会生活保護基準部会を傍聴。

生活保護に関する基準額を審議しています。厚生労働省が事務局。

議事録でも内容は確認できますが、出来うる限り生の議論を直接聞くようにしたいです。

午後、県道丸子中山茅ヶ崎線道路整備促進協議会総会。

顧問として参加。

大和市の大きな県政課題。

ようやく小田急線東側の青写真が見え始めてきました。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 22:57 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月10日

盆踊り

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夜は下福田北部自治会の納涼盆踊り大会

昨日は雨でしたが、今日は良い天気。

櫓でご挨拶をさせて頂きましたが、暖かいをご声援を多く頂き感謝です。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 22:55 | 活動写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

第229回スクエア〜第1回共創会議

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小さな一歩を踏み出そう。

ワークショップ形式で、色々なアイディアがでました。

11月の共創会議までに、それぞれの一歩を踏み出すことが決まり、終了しました。

千里の道も一歩から
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2016年07月08日

第1回共創会議〜第229回スクエア〜開催のご案内〜小さな一歩を踏み出そう!!

第1回共創会議〜第229回スクエア〜開催のご案内

4月24日のパネルディスカッションを踏まえ、参加者が地域でできる介護・福祉に関してできる第一歩を考えていこうという集まりを開催します。

今回は
1.みんなでできる「小さな一歩」の意見を出し合うこと
2.今後の共創会議の進め方
について、参加者の皆さんで考えていきます。
【日 時】7月10日(日)、14時〜16時

【場 所】渋谷学習センター304講習室
※小田急江ノ島線「高座渋谷駅」西口より徒歩1分

【コーディネータ】
・平岡祐二氏
社会福祉士
・長渕晃二氏
大学講師
・石井直樹氏
介護事業所代表

【流れ】
14時00分 開始〜当日の流れの説明
14時05分 菅原よりお話
14時25分 3チーム(平岡、長渕、石井3氏がコーディネート)に分かれてブレインストーミングその1(人数が少ない場合は2チーム)
テーマ:「みんなができる小さな一歩」
15時00分 各チームの途中発表(5分ずつ)
15時15分 ブレインストーミングその2
テーマ:「今後の共創会議の進め方」
15時45分 各チームの発表(5分ずつ)
16時00分 終了〜次回の告知

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2016年06月21日

介護・福祉の施設・活動を巡る旅32件目?里親とは何ぞや??里親センターひこばえ

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神奈川県が社会福祉法人唐池学園に委託している「里親センターひこばえ」を視察しました。同センターは里親制度の普及啓発を促進するため、県里親会及び地区里親会、各児童相談所の所管区域ごとに設置している「家庭支援センター」等と連携し、全県的な里親候補の掘り起し、新規里親の開拓を進めるとともに地域における里親制度の理解を促進すること、また、虐待等により、児童相談所が里親に委託した子供と日常生活を共にする里親に対して、養育スキルの向上や児童心理の専門知識のある相談員への相談を行う場を作ることを目的としています。主な事業として、「普及啓発」「里親支援」及び「委託推進」の3つの事業を行っています。

神奈川県の担当課長と職員の方にも同行して頂き、里親支援専門相談員の矢内さんからセンターの概要についてご説明を頂き、その後、親子での料理教室に参加させて頂きました。

1.里親の普及啓発の困難さ

「里親という言葉」を知らない人はほとんどいないでしょうが、「里親が何たるか」を正しく理解していない人は結構いるのではないかというのが私の実感です。実際、現場で福祉に関わる人の中にも理解が曖昧な人が多いとのことでした。

その理由としては、里親自体が身近でないということが挙げられると思います。私自身も大学院の授業や同センターを訪れるまで里親という概念や里親の皆さんに実際に触れたことはありませんでした。

次の理由として、制度が多少複雑である点も挙げられると思います。里親といっても、「3日里親事業」のように短期的に児童を預かるものから、18歳になるまで長期的に養育するものもあります。また、通常の養育里親だけでなく専門的な研修を受けた専門里親という制度もあり、養子縁組とは異なります。

矢内さんもこの点は課題として捉えており、漫然と普及啓発に取り組むのではなく、対象を絞っての普及啓発に取り組んでいるとのことでした。人的、経済的資源が有限な中、このような戦略的な取り組みは重要であると感じました。

2.里親センターの意義

神奈川県には従来より、各児童相談所に設置された「家庭支援センター」もあり、各地域ごとに里親促進や交流の活動も行われています。従って、里親センターの意義は「地域性」よりも「全県性」に求められます。

私が視察した際も、地域の異なる里親さんが子供達を連れ、お料理教室を通じて交流をし、意見交換をされていました。

また、もう一点里親さんとお話をする中で、同センターの意義を確認しました。それは、従来の児童相談所では「敷居が高い」と感じる人もいるということです。確かに、アパートの最上階をアットホームに活用している同センターでは、職員の皆さんも比較的フレンドリーな印象を持ちました。

そして、何よりも里親支援専門相談員の矢内さんから並々ならぬ意気込みを感じました。母体の唐池学園が児童福祉において県内の老舗であることも影響しているのかもれません。結局は福祉に関わる施設や制度はどんなに見た目が良い箱を作っても、中身にいる人が良くなければ機能しません。

3.里親のみなさんと接して

お料理教室を通じて里親の方々や子供達と接し、食事をしながら意見交換をする機会を頂きました。これは私にとって非常に貴重な機会でした。お話をさせて頂くと、座学で学んでいる「社会的養護」とは異なる「里親像」も垣間見ることができたためです。

例えば、里親研修を受け、登録された里親の方はすぐに長期的な養育里親となるわけではなく、その間何名もの短期的な里親を経験することも少なくないということです。

また、研修を通じて、里親に対する考え方を改める方も少なくないようです。里親の中には不妊治療の末に里親を考える方も少なくありません。しかし、研修の家庭において「子供の最善の利益」とは何かという点について学び、良い意味で肩の力を抜いて里親というものを捉えるようになった例もあるという点です。

他にも、頂いたご意見は全て貴重なものでした。

以上、今回の視察を通じて、改めて里親制度について考えさせられると同時に、制度の理解を様々な視点で進めていくことが重要であると認識しました。また、開所より一年足らずと手探りな状態ですが、同センターの取り組みと職員の皆さんの熱意が良い形で里親の皆さんに還元されていくことを期待しています。

矢内さんや職員の皆さん、小島課長と職員の方、そして里親と子供の皆さん、ご対応頂きありがとうございました。

千里の道も一歩から
大 和市内訪問施設・活動:12件
神奈川県内訪問施設・活動:11件
神奈川県外訪問施設・活動:9件

●里親センターひこばえHP
http://www.sato-hikobae.org
posted by 菅原直敏 at 08:16 | 介護・福祉の施設・活動を巡る旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月12日

お薬を過信しすぎず、上手に付き合う〜第228回県政スクエア

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田辺豪先生(薬剤師、大和漢方センター田辺薬局)を講師にお招きし、「お薬と上手に付き合う」をテーマに第228回スクエアを開催しました。

黒岩知事が進める「未病」は漢方の考え方に由来しますが、漢方の概念からわかりやすくご説明頂きました。

また、現在の薬(薬事行政のあり方)の課題や医療大麻のお話などなど、非常に興味深いお話ばかりでした。

参加者の中には自らの処方箋をお持ちになる方もおり、終了後も田辺先生は丁寧に参加者の疑問にお答えくださいました。

さらに、歯科医の参加者もおり、医療的な見地から話が深まりました。

今年度の講師招聘シリーズ第一弾でしたが、私らしい集まりになったと思います。

今日は、午前中の渋谷西地区体育振興会の綱引きや大和市・写友の写真展にも参加しました。

千里の道も一歩から
posted by 菅原直敏 at 18:47 | スクエア・報告会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月10日

「日本共産党神奈川県議会議員団の議会運営に対し猛省を求める決議」に何故賛成したか。

日本共産党神奈川県議会議員団の議会運営に対し猛省を求める決議

平成28年5月16日(月)、「日本共産党神奈川県議会議員団の議会運営に対し猛省を求める決議」、日本共産党神奈川県議会議員団(以下共産党)、神奈川ネットワーク運動(退席)以外の賛成多数で可決されました。

色々、ご意見やご質問を頂いていたのですが、ここに至るまでの経緯が多分に政局的で、ご説明するには複雑で、また感情的なやりとりが一部で続く中で、触れることを控えていました。一ヶ月が過ぎ、事案に対する比較的冷静な報道が出てきたことなども受け、少し触れます。

1.議論前提

この事案について考えるためには、この決議に至るまでの経緯を理解することが不可欠であると思います。平成28年5月24日(火)付の東京新聞の記事がわかりやすく整理されているので、まずそちらをご覧ください。

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その上で、この決議に至るまでの幾つかの誤解をここで指摘しておきます。

@ミスを指摘されているのは共産党だけではない

平成28年5月16日の共産党の井坂議員の討論で、「わが党議員団のミスだけを取り上げ」とありました。それ以外の共産党の議員のみなさんも「自分たちだけがミスの指摘を受けている」旨の発信を繰り返しています。これは明らかな誤りです。昨年度は自民党、民進党(旧民主党)、公明党の各会派が所属議員の議会運営上などのミスを指摘されています。ただ、共産党のミスが群を抜いて多かったので共産党のミスが指摘されることが目立っただけです。

なお、問題がここまで大きくなった主因は「議会運営上のミス」ではないと私は捉えています。昨年の7月に議会運営のトラブルを巡って、誤った情報を自分たちの広報紙に掲載して、選挙区に配布したことに対して、一部の選挙区を同じくする議員を中心として感情的な対立が生まれたことが始まりであると私は捉えています。

A代表質問の制限を求めたのは一部の議員

平成28年5月17日のしんぶん赤旗に「共産党の代表質問を制限しようとした策動が市民の抗議で不可能になった」とありました。これは明らかに曲解です。東京新聞にあるように「もともと五会派内にも『ペナルティーには重すぎるのでは』という慎重論があり、自民党ベテラン議員は『勢いで代表質問制限を持ち出した面もあったが、声明まで出されてはメンツもあって着地点が見いだしにくくなった』とみる」とありますが、こちらの方が現場感にあっています。

つまり、「代表質問の制限はやりすぎである」という議員が議会内の大勢であったからこそ、代表質問の制限という一部の議運委員の提案が実現に至らなかっただけです。なお、どのような提案でも議会運営委員会という公の場に提案されたら、議論をすることは妨げられません。

B「5会派、他会派」という括りは乱暴

これは共産党の発信だけでなく、比較的適正な取材をされた東京新聞の記事にも言えるのですが、共産党以外の会派を「5会派」「他会派」というように一括りにして、あたかも「ずっと同一歩調をとってきた」ように表現するのは乱暴であり、誤解です。

昨年7月の問題勃発時から、各会派には温度差がありました、特に私たちの会派・県進会(当時は維新の党・無所属)は一歩距離をおいた立ち位置でした。私たちの会派から共産党にミスにかかる発議をしたことはありません。ましてや東京新聞にあるような「厳しく追求してきた」こともありません。議運の議事録を遡って頂ければそれは明らかです。

こういった経緯や共産党のあまりに多いミスの連発もあり、決議文の内容には賛成せざるを得なくなったというのが実際です。我が会派の議運委員の飯田さんは相当ご苦労されたと思います。


2.決議文について

私は同決議に賛成しました。

理由は「反省を求める」という趣旨に賛成したからです。決議文の内容の細部については色々と思うこともありますが、この趣旨には賛成です。正直言うと、このような程度の低い決議文を出さざるを得なくなったこと自体が残念でなりません。ただ、一連の政局的な混乱に終止符を打つ意味でも必要な手続きであったと思います。

東京新聞で県外の共産党関係者が「議員が不在だった四年間の空白が大きいのでは。多少のミスは仕方ないとしてもその後の対応が良くない。何度も続くなど本来、考えられない。」とありますが、私も同感です。私の今まで見てきた共産党の議員の方々はみな勤勉で、私とは基本的な考え方も異なりますが、議会運営についてもよく勉強されていてミスなどありえませんでした。

6名の共産党議員のみなさんは新人です。そのため、会派の「教育機能」が乏しい状態です。主張の違いは別にして、議会運営については真摯に他会派からも学んでいく姿勢があってもよいのではないでしょうか。

少なくとも交渉会派を結成するということは、その是非は別にして、特別に受付の職員が配置されたり、議会運営委員会への参加や代表質問の機会を得たりと、会派に所属しない議員よりも多くのメリットを享受しています。従って、ミスのない議会運営に努めることがさらに求められます。

共産党がまずやるべきことは、選挙に向けた主張を繰り返すことではなく、議会内でのミスの再発防止策を提示することです。ミスがなければ足を引っ張られることもないでしょうし、自らの主張に集中できます。

3.代表質問の制限について

代表質問の制限が議運で他会派より提案され、会派の会議にかけられた際、当然ですが私は反対しました。代表質問の制限と議会運営上のミスを関連付けることに無理がある為です。議員が他の議員の発言の機会を奪うことは言論の府においてあってはならないことです。

会派のほとんどの議員も同じ立場であったと認識しています。従って、会派としては「原則として代表質問の制限には抑制的であるべき」という原則を確認し、議運での対応は飯田議員に一任しました。飯田議員は他会派との板挟みで非常に難しい立ち位置であったと思います。

議会における言論の重要性については、決議文に対する討論においても「少数意見であっても、尊重されるべきである」としっかり前置きをすることでその意思を表明しています。

従って、東京新聞に「委員会が水ビジネスに関して海外調査(視察)を行うことに、共産党議員が『県民福祉の向上につながらない』と反対した。他会派が反発し」とありますが、共産党の県民福祉の向上の考え方に反発したこともありません。違う考えがあるからこそ議会だからです。

4.後日談

共産党の団長の井坂さんとは議会でも席が前後と近く、飲みに行ったこともあります。基本の思想の部分では考え方は違うかもしれませんが、非常に好青年で弁舌もさわやかな人です。失礼な言い方かもしれませんが、共産党にいるのはもったいない御仁です。そして彼自身はミスをほとんどしていません。

そんな彼に、決議後も私がいつも言うのが「くだらないミスはお願いだからもうしないでね」ということです。これ以上、「この手」のことで議会が混乱し、無駄な労力を費やすことは誰にとっても無益だからです。特に私のように政策中心で活動をしている議員は会派問わずみな感じていることだと思います。

しかし、彼自身も会派をマネジメントできておらず、また党人として対立的な主張を敢えてされることもあり、依然として問題の火種はくすぶっています。

今回の決議を機に、県議会を政局の場にするようなミスはしないように努めてほしいと思います。

その意味での「反省を求める決議」です。

千里の道も一歩から


井坂新哉神奈川県議会議員の討論(平成28年5月16日)の要旨
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-17/2016051713_01_0.html

2016年5月17日(火)「神奈川県議会 共産党が「猛省」決議に反対」しんぶん赤旗WEB版
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-05-17/2016051701_07_1.html
posted by 菅原直敏 at 16:29 | 神奈川県議会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月08日

健康的に生きるとは?〜第228回県政スクエア


 「健康」は多くの県民にとっての関心事です。神奈川県であれば「未病」、大和市であれば「健康都市」と、健康を前面に押し出した取り組みも行われています。より健康的な生活を送っていける環境を創っていくことは大切であると私も考えます。
 一方で、神奈川県であれば「未病」と名がつけば、多額の予算がつく傾向が近年顕著ですが、本当にその施策が健康増進に寄与しているのか、費用対効果は適正なのか、又は行政がやるべき役割なのかといった適正な議論が不足しているとも感じています。
 そこで、今回は「薬と健康」をテーマに、薬剤師の田辺豪先生(大和漢方センター田辺薬局)を講師にお迎えし、漢方の視点から健康に生きるために必要な薬の知識について学ぶ機会を設けます。
 健康に深く関わる薬事行政は、残薬による医療費高騰、かかりつけ薬剤師制度、ジェネリック医薬品や電子お薬手帳の活用等、様々な課題や制度変更があります。改めて私たちが薬に対する知識を持つことで、健康的に生きる意義を考えてみたいと思います。

●第228回県政スクエア
〜漢方の視点からお薬について学ぼう〜
【日 時】6月12日(日)、16時〜18時
【場 所】桜丘学習センター104講習室
※小田急江ノ島線「桜ヶ丘駅」西口より徒歩3分
【テーマ】お薬との健康的な付き合い方
【講 師】田辺豪先生(薬剤師、大和漢方センター田辺薬局)
【備 考】事前申し込み、参加料等はありませんのでお気軽にお越し下さい。
posted by 菅原直敏 at 16:20 | 最新情報・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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